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: 美祢咲 すみれ
レンタルサーバーにWordPressをインストールするには
Picture今回は、WrodPressをボタン1発で作るのではない、オーソドックスな手法をお話したいと思います。
WordPressを設置するには、まずレンタルサーバー選びからです。
なお、以前の「Ubuntu22.04/ApacheにWordPressをインストール」という記事とかなりかぶりますが、レンタルサーバーならではの違いもわかるよう書いていきたいと思います
レンタルサーバー選び
・PHPが使える
・データベースが使える
・データベース管理ツール(phpMyAdminか、あるいは、管理画面上からデータベースを操作できるもの)がある
・SSLが使える(なくてもWordPressは動きますが、セキュリティ的に危険です)
・(Apaceの場合)mod_rewriteがインストールされている
・(Apacheの場合).htaccessが使える
・(nginxの場合)上記2つに相当する仕様になっている
ずらずらと書いてしまいましたが、レンタルサーバー自身が「WordPress使用可」と書いていれば、(SSL以外は)設置できる条件を満たしているはずです。
WordPress本体のダウンロード
WordPress.org日本語ページから、WordPress日本語版本体をダウンロードします。英語版をインストールして、あとから日本語化することも全然できますが、細かいところがいろいろ微調整しないとうまくいかないので、ここは日本語版をおすすめします。
「wordpress-(バージョン番号)-ja.zip」というようなZIPファイルがダウンロードされます。これを、ローカル上で展開すると「wordpress-(バージョン番号)-ja」というフォルダが生成され、その中に「wordpress」というサブフォルダが生成されます。
ディレクトリ名とindex.php(トップ用にコピーしたもの)の書き換え
人によって温度差?があるのですが、「トップディレクトリには、index.phpだけを置き、wordpress設置ディレクトリは、wordpressが設置してあるのが推測されにくいフォルダ名をつけるべきだ」という意見を多く見たので、私もそうしています。
まず、サブフォルダ「wordpress」の中にある「index.php」をコピーして、親ディレクトリ内に貼り付けます。
で、たとえばサブフォルダ(wordpress設置フォルダ)名を「mylovewp」と変更したとして・・・
デフォルトではindex.phpの最終行が
require __DIR__ . '/wp-blog-header.php';
となっているところを
require __DIR__ . '/mylovewp/wp-blog-header.php';
というように書き換えます。
すべてのファイルとフォルダのアップロード
FTPクライアントの使用方法は、長くなりそうなので他の機会に譲ります。
ローカルにあるindex.phpをWebサーバー上のサイトのトップディレクトリに、そしてWordPress設置ディレクトリをその直下になるよう、転送します。
各種設定
SSLは当初未設定だと思いますので、サーバーの管理画面で設定します。(無料レンタルサーバーだと、そもそもSSLに対応していないことがあります)
「https://」で接続できればOKです。ただ、「http://」でも接続できてしまう(httpからhttpsにリダイレクトされない)場合は、レンタルサーバーの仕様を確認し、「〇〇レンタルサーバー 常時SSL」と検索して対処法を調べてみてください。
データベースは、管理画面にMySQL設定などがあると思うので、データベースやユーザーを作成してください。データベース名やユーザー名は初めから決められている場合もあるようです。
いずれにしても、最初はデータベースがないと思うので、WordPress用のものをひとつ作る必要があります。
パーミッションについて
サーバーによって、パーミッションの設定が違うと思うので、「〇〇サーバー パーミッション」と検索するなどして、推奨パーミッションに合わせてください。パーミッションの変更は、FTPクライアントでするのが楽です。FTPクライアントの場合、リモートのファイルやディレクトリを右クリックすることでできる場合が多いと思います。そのうえで、完了したら、サーバー上にアップロードしたWordPress設置ディレクトリにアクセスします。
インストール
まず、このような画面が出てきます。
さきほどデータベースを作ったときの項目を入れていきます。レンタルサーバの管理画面にパスワードがあったり、サーバー登録時のメールにパスワードが載っていたり、いろいろなパターンがあるかと思います。
ホストは、localhostの場合が多いんですが、違うこともあります。ここに記入すべきことの解説が、レンタルサーバーのマニュアルに載っていることもあります。
親切なサーバーだと、サーバー公式サイトやTwitter公式からチャット形式で教えてくれることもあります。テーブル接頭辞は、1個目のときはあまり気にしなくていいです。同じデータベースで複数のWordPressを設置したいときは、ここを変更すると可能になります。
こんな画面が出てしまうときは、パーミッションが書き込み可能でない場合があるので、少し高めに変更してみまししょう。
ここまでは順調のようです。「インストール実行」ボタンをクリックします。
ここまでくれば、インストールはほぼ成功です。このあと、成功を告げるメッセージ画面がでてきて、ログインを求められます。管理画面に入って、今はまだサイトURLとWordPress設置URLが同一になっているので、トップディレクトリがサイトURLになるよう変更したり、パーマリンクをお好みに変更したりします。
最後に、パーミッションを可能な限り下げます。特に、wp-config.phpは必ず644以下にします。
可能なら、600にします。ただし、600にすると思うように動かなくなる場合もあります。
wp-adminやその中のサブディレクトリのパーミッションは、ディレクトリは755以下、ファイルは644以下にします。WordPress直下の各ファイルも644以下にします。
その一方、wp-content、wp-includesやその配下は、書き込み可能にしておきます。これも、レンタルサーバーによっては、他のフォルダ・ファイルと同じでも大丈夫だったりするので、パーミッションに関するマニュアル熟読が大事です。書き込み可能ということは、攻撃に対する脆弱性になりやすいからです。可能であれば、できるだけ低い値にするということになります。
パーミッションを下げたら、プラグインやテーマのインストールは無事行えるかもためしてみましょう。書き込みができない理由でインストールできない場合があります。
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