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: 美祢咲 すみれ
Ubuntu22.04/ApacheにWordPressをインストール
PictureUbuntuでApacheサーバーにWordPressをインストールする私なりの手順をご紹介したいと思います。
多くの場合、バーチャルホスト設定で、ルートディレクトリは/var/www/example.com、あるいは、/var/www/html/example.comなどに設定しているかと思います。
一般的な、トップディレクトリにインストールするケースで説明します。
WordPressを日本語版ダウンロードページからダウンロードする場合、「wordpress-(バージョン名)-ja.zip」というファイルをダウンロードするかと思います。これを展開すると、「wordpress-(バージョン名)-ja」というフォルダが生成され、その中に「wordpress」というフォルダがあり、更にその中にフォルダやファイルが多重階層で入っています。
「wordpress」フォルダの中にある「indexphp」をコピーし、トップディレクトリに貼り付け、wordpressフォルダも同様に貼り付けます。
これで、トップディレクトリの中身はindex.phpのみ、その直下にwodrpressディレクトリがある状態になります。wordpressディレクトリは、「wordpress」または「wp」という名前で設置されることも多いのですが、「WordPressは攻撃を受けやすく、設置ディレクトリが予測可能な名称なのはよくないから、変更したほうがいい」という説もけっこうあって、私も任意の別名に変更しています。
さて、index.phpファイルの中身は以下のようになっています。
<?php /** * Front to the WordPress application. This file doesn't do anything, but loads * wp-blog-header.php which does and tells WordPress to load the theme. * * @package WordPress */ /** * Tells WordPress to load the WordPress theme and output it. * * @var bool */ define( 'WP_USE_THEMES', true ); /** Loads the WordPress Environment and Template */ require __DIR__ . '/wp-blog-header.php';
上記の一番下の行を、以下のとおり書き換えます。
require __DIR__ . '/(WordPress設置ディレクトリ名)/wp-blog-header.php';
そして、本物?のwordpressディレクトリも、上記の「WordPress設置ディレクトリ名」に変更します。
そして、いったんドキュメントルートの設置してあるトップディレクトリ以下すべてのディレクトリとファイルを書き込み可能なパーミッション(ディレクトリは777、ファイルは666)にします。ただし、インストールが完了したら(特に、wp-config.php)、パーミッションの値を可能な限り下げます。(wp-contentの中にあるディレクトリやファイルは書き込み可能でないと動かないように思われます)
コマンド操作でパーミッションを一括で設定したい場合は、「ファイルやディレクトリのパーミッションを一括で置換したい」という記事が参考になります。
具体的には、上記の記事を引用すると、
find /path/to/dir -type d -exec chmod 755 {} + find /path/to/dir -type f -exec chmod 644 {} +
というようなコマンドになるそうです。(パーミッションの値は実際に使いたい値に変更してください)
たとえば、/var/www/example.comというドキュメントルートを設置していたら、
find /var/www/example.com -type d -exec chmod 777 {} + find /var/www/example.com -type f -exec chmod 666 {} +
となるかと思います。
この状態で、「https://example.com/(WordPress設置ディテクトリ)」にアクセスします。
すると、おなじみの画面が出現します。
さて、レンタルサーバーと違うのは、MySQLは自分でインストールしているわけですから、別にいくらでもユーザーもデータベースも作れるという点です。レンタルサーバーの場合は、ユーザー名もデータベースも一つしかないことが普通だと思いますので、複数のWordPressをインストールしたいときは、テーブル接頭辞を変えてインストールするのですが、どちらのやり方も選べます。
私は、ユーザー名はひとつで、データベースは複数作っています。
インストール自体は普通にできるのですが、テーマやプラグインをインストールしようとすると、以下のポップアップが出てきて、できません。
これについては、WordPress設置フォルダの所有権を「www-data」に変更するという解決法が広く知られています。以下のようなコマンドになります。
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/example.com/(WordPress設置ディテクトリ)
その後、「設定」→「一般」の中の「サイトアドレス (URL)」を「https://example.com/(WordPress設置ディレクトリ)」となっているところを「https://example.com/」に変更します。
それ以外にも、パーマリンクなど、いろいろな設定は普通にできますが、WordPress設置ディレクトリはwww-data権限に変更してしまっていますから、通常のubuntuユーザー権限ではファイルに書き込みができません。
私は、もともとあるファイルの書き込みについては、Visual Studio Codeの拡張機能「Save as Root in Remote – SSH」を使用します。
また、新規にファイルを作成する場合には、同じくVisual Studio Code のターミナル機能を使って、sudo権限のコマンドでviかvimで作成するし、sudo権限でmkdirコマンドでディレクトリを作成するなどします。
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