無料Webサイト制作〜美祢咲すみれのWordPress

自分のパソコンにUbuntuとApacheがインストールされている状態ですと、ドメインのサービスのDNS設定に自分のパソコンのグローバルIPを適用させることで、自分のパソコンのApacheを外部にサイトを公開できるWebサーバーにすることができます。やることを順番に記載してみます。

自分のパソコンのグローバルIPを知る

これは、ググるとかんたんにグローバルIPを教えてくれるサイトがたくさん出てきます。「自分のグローバルIPを知りたい」とか、極端な話、「IP」と検索しても出てきます。

どんな感じかというと「123.456.123.456」という感じの、ドットで区切られた３桁の数字が４回並んでいるもので、そのパソコンというよりは、ルーター固有のものです。（なので、たぶん？複数のパソコンを所有していても、外部サーバーとして機能できるのは１台だけになると思います。違っていたら、コメント等で教えてください）

DNS設定をする

自分が所有しているドメインのサービスのDNS設定は、多くの場合レンタルサーバーのIPに合わせていると思うのですが、レンタルサーバーの設定から、自分のパソコンのIPの設定に変更します。ネームサーバーがレンタルサーバー用になっていると思うので、そこから変更して、さらに、IPも設定します。自分のグローバルIPをドメインに紐付ける際、ワイルドカードで設定しておくと、無制限にサブドメインが作れますので、いちおうワイルドカードにしておきます。

自分のパソコンのローカルIPを知る

Ubuntuですと、設定→ネットワーク→「有線」のところの歯車アイコン→IP4アドレス　のところに、ローカルIPが出ています。「192.168.3.xx」のような感じの数字の文字列です。（数字はプロバイダによっても違いがあります）

IPは、接続している機器それぞれにもあるし、同じパソコンの有線とWiFIそれぞれにもあります。WiFiでも設定できなくはないようですが、有線接続のほうが安心感があります。

ルーターのポート転送設定をする

ルーターのポート転送画面で、ポート80とポート443の転送先を、先ほど確認したローカルIPにします。プロトコルは「TCP」にしておきます。

ちなみに、80はSSLなし、つまりhttpの、443はSSL（暗号化）の使用するポートです。

ファイアーウォールを設定する

私の場合「ufw」というUbuntuにもともとあるファイアーウォールアプリケーションを使っています。

もしインストールされていなければ、セキュリティ上大事らしいので、インストールします。

sudo apt install ufw

このままでは有効ではないので、有効化します。

sudo ufw enable

ただし、Webサーバーに使用するポート80と443は許可しておきます。

sudo ufw allow 80
sudo ufw allow 443

/etc/hostsの設定をする

Ubuntuには、/etc/hosts　というファイルがあります。このファイルの一番下に、

192.168.3.xx example.com
192.168.3.xx www.example.com

という感じで、ローカルIPとドメインをスペースを開けてセットで記載しておきます。というのも、「自分のサーバー（グローバルIPに設定されたドメイン）を自分のパソコンから見ることはできない」という性質があるらしく、hostsにこの設定をすることで、閲覧可能になります。（複数のパソコンがある場合、サーバー以外のパソコンにも同じ設定をしないと、閲覧できません。Windows11なら、設定ファイルは、

C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

です。

バーチャルホストを設置するディレクトリを作る

これは、「/var/www/html/example.com」にする考えと、「/var/www/example.com」にする考えがあり、どちらでもいいみたいです。今回は、後者にしてみます。その上で、所有権をrootから自分のユーザー名に移し、自分のホームにシンボリックリンクを張ります。（仮にユーザー名を「user」にしておきます。）

sudo mkdir /var/www/example.com
sudo chown -R user:user /var/www/sumires.xyz
ln -s /var/www/example.com /home/gorou/example.com

バーチャルホストの設定ファイルを作る

/etc/apace2/sites-available内に、新規ファイル「example.com.conf」を作成して、以下の内容を記載します。

ServerName example.com
<VirtualHost *:80>

	ServerName example.com
	ServerAdmin webmaster@sexample.com
	DocumentRoot /var/www/sumires.xyz

	ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log
	CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined

</VirtualHost>

有効化するには、以下のコマンドを打ちます。

sudo a2ensite example.com
sudo systemctl reload apache2

• Apache
• Ubuntu